きまぐれにっき

きまぐれに生きていきたいヲタクのブログ

狂気と目線と

 

 

 

 

現場が無ければ生きられない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

コロナの野郎、一体どう落とし前つけてくれるんだい?ああん?????

 

 

どうも。

エンタメ界の自粛ムードに、段々心が荒んできております、ゆっきーです。

 

連日、舞台自粛の知らせが届く中、無事に幕が開いた『スマホを落としただけなのに』。

もう中止の案内も出てしまいましたね………

私はなんとか観劇することが叶いました。現場に行ける幸せを噛みしめた。

ちょっぴり感想を残しておきます。

 

 

 

さてその前に。

私事ではありますが、スマホと連日で観劇予定だった『Endless SHOCK』が中止になってしまい、フッキングをするコシオカや、SOLITARYを踊るコシオカや、たすき掛けをするコシオカが観られなくなってしまいました。ただ悲しい。

フッキングするコシオカを生で見られることを1番楽しみにしていたので本当に悔しいです。

 

現場が無くなって悲しいのは私だけじゃない。中止を決断した主催側が1番悔しいに決まってる。そんなことは分かりきっているけど、分かりきっているからこそ、怒りや悲しみの行き場が無くて辛いです。

インスタライブはただただありがとう……という気持ちだし、嬉しかった。でもやっぱり生で、目の前で、ショーを観たかった。演劇は生で観て、感じて、体験するっていう感覚が面白いんだよ………映像で観られりゃ良いってもんじゃないんだ…よ………

 

そんな思いがあって、なおさら今回の観劇は、目の前で、リアルタイムで繰り広げられる生の舞台の面白さを改めて感じたのでした。

 

 

前置きが長くなってしまいました。

とりあえず叫ばせて欲しい。

 

辰巳雄大の!!!!!!!顔が良い!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

いやぁびっくりしたな。顔とスタイルがべらぼうに良いのは知ってたけど、登場した瞬間おったまげたよね。

 

顔!!!ちっっっちゃ!!!

え!足!!なっっっが!!!!

って。

 

いやぁ、加賀谷学すごい…絶対にモテるのに周囲からズレているがゆえに顔目当ての女は絶対に散ってゆくあれじゃん…(どれだよ)

まぁ、その周囲との微妙なズレの原因は中盤で明かされるんですが、そこの表現の仕方にも辰巳雄大の芝居のうまさを感じてなんとも言えない気持ちになったな………

 

それから、文ちゃん。

いや浜中文一さんナメてましたゴメンナサイ。

お芝居が上手いのは知ってたつもりだったんだけど、どうしてもあのふわふわっとした超テキトーゆるゆる人間(めっちゃ褒めてる)の文ちゃんのイメージしか無かったので、不気味な連続殺人犯の演技が純粋に怖かったです。

刑事たちを馬鹿にしたような話し方と笑い方。どこを見ているのかわからない目線。一体どこまでが本当で、どこからが嘘なのか。ハチバンの一挙一動に、ずっと視線が惹き付けられていたような気がします。

 

そして原田さん演じる後藤の、人間くさい熱血刑事ぶりが、さらにハチバンの狂気とか寂しさとか、加賀谷の冷たさなんかを際立たせていたのかなぁと思います。

 

パンフレットでも語られていましたが、加賀谷とハチバンは、互いにどちらかが異常でどちらかがまともに見える瞬間があって、それが取調室の空間の中でくるくると変わる。

ふたりの関係性がとても面白いなと思いました。

取調室でふたりきりになる場面は、どこか友達同士のやり取りに見えて、実は私たちには到底思いつかないような次元での探り合いがされてるんじゃないかしら、と勘ぐってしまうような…安心するようで、所々緊張感が漂っていた。高次元のやり取りすぎる。

 

加賀谷は「アスペルガー」だと自分で明かしたわけですが、その辰巳さんの表現による説得力もすごくて。

アスペルガー症候群って、とっても見逃されやすい発達障害なので「ちょっと変わった人」で済まされることが多いんですよね。(仕事柄、多少は勉強してるので……) それを自覚して、理解して、「いつ犯罪者になるか分からないから」と自らに枷をした加賀谷はすごいなと思った。強いな。

真っ直ぐで理論的な加賀谷の視線は、いつもどこを見ているのか分からなくて、それでいて真っ直ぐに見透かされているようで、『この人何か違うぞ』と感じるには十分すぎました。

それから、自分の得意分野の知識を語って夢中になった時の子どもっぽさとか。

その伏線があってから明かされる「アスペルガー症候群」という障害の事実が、すとんと腑に落ちたのです。

いやぁ………辰巳さんすごいな…………

こういう役の説得力って、脚本に込められてるのはもちろんなのだろうけど、演じる役者さんの細やかな立ち居振る舞いとか、台詞の言い方、ちょっとした仕草なんかで変わるんだと思うので、やっぱり辰巳さんってものすごくお芝居に対して、役に対して細かく細かく考えてるんだろうなぁと思いました。

 

なんか偉そうになってしまった。

 

何が言いたいかって、目の前で生身の人間が芝居してるのってやっぱり何か感じるものがあるよねっていう。やっぱり生の舞台は面白いなぁ。

 

ストーリーも、本当に本当に面白くて、多分買った台本何回も繰り返し読むと思う。

セット転換も暗転もほとんど無いのに、ガラッと場面が変わってしまう演出や、スマホが題材の話に相応しくデジタル感満載の映像演出も、面白かったです。

オープニングのアナウンス、ドキッとしたなぁ…………あれ本当にできないかなぁ………そしたら観劇中の着信音に悩まされることも無くなるのになぁ……………←

 

 

ちなみに、カーテンコール。

ハチバンが取り憑いたままの文ちゃんを見て、ちょっと鳥肌が立ってしまいました。お辞儀の仕方と、いち早く面倒くさそうに立ち去る後ろ姿。多分あれはずっと忘れられないな。

次に出てきたら文ちゃんだったので安心したのも含めて。笑

 

幕が降りて客電がついた後、ふぅーっ、と息を大きく吐き出してしまうような、そんな舞台でございました。

 

 

 

こんなご時世です。

エンターテインメントは不要不急の物として、自粛要請が出ていて。延期や中止にならなくたって、自主的に自粛を余儀なくされる人たちもいる中で。こんな風に「楽しかった〜!」なんて感想を公の場に出すのはどうかなとも思いましたが、これもまた思い出。

 

いつかこの時のことが、笑い話になって、今まで通り平和に、何の心配もなくエンターテインメントを楽しむことができる日常がいち早く戻ってくることを願って。