きまぐれにっき

きまぐれに生きていきたいヲタクのブログ

トリッパー遊園地を観て感動の涙に溺れた話

 

 

 

こんにちは。

このブログを書き始めたのは2019年の4月頭くらいだったんですけど、なんか知らぬ間に時空が歪んで今は2020年3月半ばです。あれ???

 

ずっと下書きに残っていて、まぁ今更上げるのもなーとか思っていたんですけども。

辰巳さんもショウヘイさんのお写真上げてたし、郁人もブログでトリッパー遊園地の話題出してたし、キャストさんたちなんかちょいちょい集まってるっぽいし、その波に乗って私的初日からそろそろ1年経つこのタイミングで上げちゃお!って思った次第でございます。

お友達に「はよ感想上げろや」ってせっつかれたのもあります。てへ。

 

そんな訳で、1年経った今でも全く色褪せない、大好きで大切な自担の初主演舞台『トリッパー遊園地』の感想です。

私のフォロワーさんはきっと、『トリッパー遊園地』というワードだけ知ってる人多いと思う。そのくらい定期的に「トリッパー観たい…再演してくれ…」って死にかけのツイートしてる自覚はある。

 

 

2019年3月。

新橋演舞場

 

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ああ懐かしや……

もう1年経つんだね……時の流れは速いね………

さてさて、懐古していくよ。

 

 

あのですね。とりあえずひとこと。

新橋演舞場のど真ん中に立つ河合郁人めちゃめちゃにかっこいい座長だった

なんであんなにかっこいいのか……

私は東京の新橋演舞場と、岐阜の可児市文化創造センター、愛知は豊田市民文化会館に参上したわけでございますが。

新橋演舞場ってのはこんなえび担新参者の私でもなかなか感慨深いものがありまして、きっと昔から応援している河合担さんにはそれだけで号泣案件だったのではないかなぁと思うのです。

本編始まってないのに劇場だけでこんなにエモいトリッパー遊園地。

 

 

まずはオープニング。

全シーンが詰め込まれている、ということをうっすら感じてはいたものの、2回目でちゃんと気付き、号泣。

これはね、2回目以降「遊園地は、俺が守る!」で決まって涙どばどばですよ。あと、ユキさんがスポットライト浴びながら手紙を開くような仕草するところ。号泣。マツジさぁぁぁん!!!!!!!

このオープニングの楽曲がめちゃくちゃよくて。今でも歌えます。

「♪夢を〜」という郁人の歌い出しで河合郁人の歌の上手さが大爆発してしまってたんですけどトリッパー遊園地出の河合郁人の歌声担の人っています?いますよね?いたらご一報ください。語りましょう。

このオープニングのキャストの動きとか演技がめちゃめちゃ好きです。みなさん細かい芝居してらっしゃる…役を生きてる感じがする…ショウヘイさんを見てる時のハルちゃんとか……

特に好きなのは、カッチカチな歩き方するショウヘイさんを呆れ顔で見るマサヒロきゅんですね。優勝。「こいつ、真面目だなぁ」みたいな呆れた感じの目してるの。すごくいい。でも決して馬鹿にしている感じじゃなくて。「しょうがないやつだなぁ」みたいな感じ。すごくいい。

その後の展開を知っているからこそ、泣ける。

 

その後のマサヒコの歌、「♪遠く、離れて、いても〜」で河合郁人の歌の上手さが大爆発してしまってたんですけどトリッパー遊園地出の河合郁人の歌声担の人って(以下略)凛々しいマサヒコきゅん急に出てくるからときめいちゃったじゃないの…もう……

 

それに比べて現代の社長マサヒロきゅん超可愛いじゃない??「おぅ、帰ったよー」のゆるさとチャラさ!現代っ子臭がぷんぷんする!好き!(すぐ好きって言う)さっきの凛々しいマサヒコきゅんどこいったの!きゅるきゅるふわふわ可愛いね!好き!(すぐ好きって言う)

この2役の演じ分けがすごくて、スっと切り替わるからめちゃくちゃかっこよかった……

 

そして部下たちからはちょっと呆れられ馬鹿にされボンボン扱いのマサヒロきゅん。愛おしい。寅吉さんからも「このボンボンは…」なんて言われる始末。寅吉さんはきっと小さい頃からマサヒロを見ていて、そんな寅吉さんが「社長」と言うと、経営者としてぴしっと線引きされる、みたいな、ちょっと一歩引いたところで諭す、みたいな雰囲気が出て良かったです。語彙力と表現力が乏しくてすまん………

寅吉さんに抱え上げられるきゅんは可愛さの塊でした。どの会場でも、わっと笑いが起こってました。コミカルな演技やらせたら河合郁人は上手い……

観覧車に乗り込むシーンは、代役の人がめっちゃ河合郁人の動きしててちょっと笑った。わかる!その感じ!わかる!って細かすぎて伝わらないモノマネ選手権見てるみたいでしたね。

それにしてもここでマサヒコきゅん出てくるとき……演舞場2回目の私の席が花道真横の最前だった訳ですよ…凛々しい横顔がスポットライトに照らされて美しいのなんのって…あとまつげ長っ。多っ。半分くらいくれてもいいと思う。実はマツエクしてたりする?するでしょ?ねえ?本当のこと教えて河合くん。

 

そしてここからタイムトリップ。突然のどかな音楽の流れる賑やかな遊園地。ここにスタイリッシュスーツなマサヒロきゅんがドタドタ出てくるから、タイムトリップした違和感が出ててすごいなって思いました。

怒鳴り散らしてショウヘイさんに突き飛ばされるきゅん。弱い。可愛い。「お前がぁ?俺の?弟ぉ?」がめちゃ好きでした。細かすぎて伝わらない。

そして突然鳴り響く空襲警報に逃げ惑う遊園地の人々に、突然タイムトリップしてしまったマサヒロきゅんの戸惑いとか、ぐるぐるした感じがリンクしていたのかなぁと思います。

その中でのマサヒロとハルちゃんのやりとり。

「今何年だ?(かっこいい顔)

「何言ってるの?」

「だから今何年!(激かっこいい顔)

昭和19年に決まってるでしょう!?(超絶可愛い声)

からの絶望したマサヒロきゅんの表情のお芝居(そしてそのシーンに合わせられる音楽の盛り上がり)が大好きでした。細かすぎて伝わらな…いや、伝われ…いいよね、あのシーン…

ちなみに(かっこいい顔)はキムタクやる時の顔を想像してもらえれば良いかと。

 

そして、自分と瓜二つのマサヒコとして生きてゆくマサヒロ。

だから、操られるマサヒロきゅん可愛いんだって…

許嫁に会いに行く時のあの歩き方の所は演出なんだろうけど、台詞はアドリブも交えてるのかな?どの会場でも必ず笑いが起こっていて、流石だなと思いましたよ。頼もしい。自担が頼もしいよ。コミカルな演技させたら強いね。(既視感)

みょーちゃん演じるディーノさんとのシーンは、もうコミカルに振り切ってる感じだった、よね?ディーノさんの小話(?)聞いてるきゅんは結構素の河合郁人だったような気がするよ。松葉杖つきながらにこにこしながら、「ほぉ、ほぉん」って相槌打ってる姿、割と河合郁人だったよ。気を付けて。

遊園地でのシーンは、なんだかもうずっと、ほっこりしてました。

 

それでも、時代はやはり戦時中。

マツジさんは出征してゆくのです。

未来を知っているマサヒロの悲痛な叫びには、胸がぎゅううっと苦しくなったし、ユキさんの

「大丈夫。あの人、私に嘘ついたこと1度も無いのよ」

という台詞には、涙が止まりませんでした。

優しくて真っ直ぐなマツジさんがついた、最初で最後の嘘。それが『戦争から無事に帰ってくること』なのはあまりにも悲しすぎる。

 

そこからの山ノ内ミナト遊園地は、静かで、なんだかやっぱり寂しくて、それでもなんとか明るく過ごそうとする人々の姿に、余計に悲しさを感じたりして。

そんな中、疎開してゆく子のために、素敵な思い出を残してあげようといろんな提案をするマサヒロに、ちょっぴり変化を感じたりして。

寂しいのに、楽しそう。そしてその楽しそうな感じが、また寂しさを際立たせていたりして。

 

 

そしてここでスーパーふみたつタイムです。

一瞬新橋演舞場NHKホールになったかと思ったよね。あれ?これは少クラかな???

ジュリーみたいにめちゃめちゃかっこいい郁人、白のスーツにハットがイケ散らかしてる。そして黒スーツ辰巳さんはほんまスタイルおばけ…足なっっが……顔ちっっちゃ……豆じゃん…ああ公式で豆か……

小学生と中学生で出会い、同じグループになったり同棲したり(?)しながらここまで二者二様に努力してきたふたりが、シンメで踊りながらハモるのめちゃエモかった……背中合わせバンザイ………

あの「頭かっちかち」のショウヘイさんが、キレッキレのダンスを踊りだすのは普通に考えて解釈違いだし、あれはただの辰巳雄大でした。かっこよかったから何でもいいです。

 

いろいろ権利の問題とかで難しいことを承知の上で言わせてください。

あの曲少クラでいつかやって欲しい

頼むよふみきゅん……その権力使って夢キュンステージでいつか披露して……

 

大体ふみたつふたりで舞台上にいる時は、マサヒロとショウヘイじゃなくて郁人と雄大だったので、ふたりの関係性を知らない人にはどう見えてたんだろうってちょっと気になります。

あなたたち舞台上でそんなじゃれあってんじゃないわよ!!馬乗りになんかならないのっ!!小ちゃい子役ちゃんたちもいるんだから!!!メッ!!!!!!

演舞場の私的2日目、目の前でこのふみたつタイムが繰り広げられた時には、正直どんな顔して見たらいいのか分からなかったので仏の顔をしてました。あなたたち楽しそうね、ほんと…

 

 

だけどだけど、そんなふうに打ち解けていけばいくほど、この後の別れが辛くて。

毎回、ハルちゃんの歌で大号泣していました。今でもあのシーンを思い出すだけで泣けてくる。私の中で、桜が悲しくて切ない花になってしまったのは完全にトリッパー遊園地のせいです。

 

ちなみに原曲…

やなせななさんの『さくら』という曲です。

https://youtu.be/YX6LHTksid8

蘇る………

 

 

「本当に、行かなくてはだめですか?」

とショウヘイさんへの想いを涙声で訴えるハルちゃんを、それ以上は言うなとばかりにぐっと抱き寄せる力強さにまた涙して。

自分も好きだ、とも、待っていてくれ、とも言えないような状況で、目の前にいる大切な女の子に何も言わずに去っていくショウヘイさんの苦悩に、胸が張り裂けそうでした。

そんなふたりのシーンがあるからこそ、出兵の時、必死に上を向いて涙を流すまいと堪えていたショウヘイさんの表情が胸に刺さった。真っ直ぐに前を見る、決意の目。

花道を歩いて行く時に、頬を伝う一筋の涙が照明できらきらと光っていたのを見て、ああ、綺麗だなぁ、と思ったのでした。

辰巳雄大は本当に芝居がうまい……

 

 

マツジさんも、ショウヘイさんも居なくなってしまった遊園地。

そこに突然の空襲。

皆を逃がすために、自分が囮になるべく走るマサヒロの決意の表情が、本当にかっこよかった。

「遊園地は、俺が守る!!」

と両手を広げ、爆風に吹き飛ばされては必死に立ち上がるマサヒロの姿に、涙が止まりませんでした。

不敵に笑いながら「こっちだぞ!」って自分が狙われるよう仕向けてるの最高にカッコ良くないか……そんでボロボロになりながらも何度も何度も立ち上がって…あぁ、これあれだ、特撮のヒーロー最終回目前って感じだ、絶対に大切なものを守り抜くという意思………だから私の好きなやつだ←

 

そして突然、現代に戻ってくる。

何が何だかよく分かっていないマサヒロの「へ?」っていう気の抜けた言い方とか、「あ、はい」とかふっと素の感じが出るっていうか…あの声の感じが、すんごく好みでした。

寝ていたマサヒロががばっと起き上がることで、全部、夢だったのか……?という夢オチ演出。

く~~~~~っ!!!!タイムトリップもののあるある展開!!!!!!こういうの大好き!!!!!!!!

 

やって来たおばあさんとショウヘイさん(のそっくりさん)を見て、「っショウヘイ!?」って言う時の、驚いたような、戸惑ったような、それでいて少し嬉しそうな表情と声色に、マサヒロとショウヘイの関係性が見えて嬉しくなった。

それから、「ハルちゃ……ハル、さん?」と恐る恐る尋ねるところも。

全てを語らずとも、あの後からのハルちゃんとショウヘイさんのハッピーエンドが見えて、すごく素敵な演出だなぁと思いました。

これは雑談ですが、ショウヘイさんの孫のゆうだいちゃん(仮)はなかなかにチャラそうで良かった。

 

あと、何回目かで全体見て初めて気付いたんだけど、トラキチさんも何かを思い出そうとするような顔をずっとしてたんだよね……

きっと子どもの頃の記憶だから、ハルさんほどハッキリしていなくて。何か、頭の片隅に大事な思い出を忘れているような、それを思い出そうとしているような感じだった。

ハルさんの中にはあの頃のマサヒロがいるのに、同じ時間を過ごしていたはずのトラキチさんにその記憶が無いってのが不思議だったんだけど、何度目かでやっと腑に落ちた……それまでどんだけ郁人しか見てなかったの私←

 

物語的にはよくあるトリップもの。戦争もの。

だけど、そこにはじんわりとした人の温かさと、『戦争』という残酷な背景が共存していて。登場人物たちが、楽しそうに笑えば笑うほど、悲しい現実にハッとする。そんなハッキリとした対比が、この物語の良さを引き立てていたのかなぁと思います。

 

物語はハッピーエンドで幕を閉じますが、きっとあの空襲後から現代に至るまでには相当な苦労があって。

ハッキリと描かれてはいなくても、そんな苦労を感じられるからこそ、これからの遊園地についてキラキラした目で語る最後のマサヒロの表情に、幕が降りてからも次から次へと涙が溢れて止まりませんでした。良かった……遊園地が潰されなくて良かったよ………

 

 

ああ…こうして書いているとやっぱりもう一度トリッパー遊園地が観たくて観たくて仕方ありません。私の2019年ジャニーズ現場部門堂々の第1位なので…………

あれから何度か松竹さんに要望を送りましたが、そろそろどうです?再演、しません?

 

ああ…なんで外部舞台って、円盤化しないんだろうな…………