きまぐれにっき

きまぐれに生きていきたいヲタクのブログ

Show businessという世界

 

 

らいふぃーずしょーたーいむ……ん〜ん〜……

 

 

 

 

 

 

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いや違う違う違う違う。

 

こっちです。

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『SHOW BOY』

さいっっっこうのショーでした。

 

ああ…彼らは、幕の向こう側の、ショーを売る仕事をしているんだなぁ、と改めて思ってしまいました…遠い世界の人たち。

LINEでは友達なのになぁ。おかしいなぁ。

 

 

このSHOW BOY。

とにかくストーリーが面白かった…!

オムニバスになっていて、同じ時間、同じSHOW BOATという場所で、それぞれ繰り広げられるドラマ。最高に楽しかったです。

それぞれの話が、少しずつ少しずつ繋がっていく感覚が気持ち良くて、最後に「あぁ、そういうこと…!」と叫びたくなりました。その思いは、拍手に変えて。

 

それぞれのお話が最高だったので個人の備忘録的にひとつずつ語らせて欲しい。

 

 

第1話 キャバレー

裏方さんがかっこいい。(ド直球) 

最初の紹介のプロジェクションマッピングのとこ、後ろで生着替えしてたんだけど、良い体過ぎてちょっとめまいがした。好きじゃん。福ちゃんの上半身特に背中がめちゃめちゃ好きだっていう気持ち悪い発言をここに残しておこうと思います。

双眼鏡でガン見してたら、俺じゃなくて映像を見ろとジェスチャーで怒られました。映像はクリエで見たから名古屋では指示を無視して裏方さんロックオンでした。ストライプおパンツかわいいんだもん。

 

主演ダンサーと呼ばれる男が、裏方の男を「先輩」と呼んでいる時点で、そこになにかしらのドラマを感じてしまうオープニング…

支配人に「ねぇちゃん……」と呟くことで関係性と力関係が1発で分かったり、第1話で人物紹介的に登場人物がちょっとずつ関わってきたり、構成がすんごいなって思いました…開始早々面白すぎる………

 

そして、ダンサーと裏方のやり取りが、コントみたいで楽しくて、ぽんぽんぽんぽん掛け合いがされていくのが息ぴったりだなって思いました。あのリズム感はすごい。テンポよくないと面白くないもんな、ああいうのって。そして、そのお芝居に合わせて繰り広げられるダンスバトル(?)が最高でした。かっこいいのに面白い。私は福ちゃんを見ると、かっこよすぎて笑ってしまうことが多々あるのですが、多分この感覚は間違っていないような気がするのですよ…

 

裏方さん、ダンサーに「クールじゃない」とか言われてますけど、ほんとその通りだよなって思った…今まで、クールに行こうぜとか言って、自分の気持ちとか思いとか全部押し込んで、飲み込んできたんだろうなって思ったら、ちょっと裏方さんの過去に勝手に泣けてきてしまった……

本当は、めちゃめちゃ表現したい人なんだよね。自分の中に表現したいものが山程あって、だからショーのダンス全部覚えて、「俺だったらこう踊る」と言わんばかりに(それは無意識かもしれないけれど)踊っているんだろうなぁ、なんて思いました。

お姉さんを支えるために、自分の夢を捨てて裏方に回ったんだとしたら、とてつもなく優しい人だね…

 

そして甲板での場面。

きっと、ありきたりなドラマや漫画の世界なら、あそこでシャツを受け取り、ショーに出ていたのかな、と思います。けれど、彼はシャツを受け取らなかった。 それがすごくリアルだな、と感じて。

「お前はお前の仕事を全うしろ!!」

という言葉に、ずどんと胸をうたれてしまいました。

そうだよ。そんな仕事の放棄が許される世界じゃない。代わりのいない、替えのきかない世界だから。そうじゃなくたって、自分の仕事を放りだすことは、許されないことなのだ。

どう言ったらいいのか分からないのだけど……代わりはいる。けど、その人にしかできない表現があって、その表現は他の人ではできないから、他の人が同じことをしても、それは別物になってしまうのよね。

そのことがよくよく分かっている裏方さんだから、甘ったれたことを言うダンサーに、あんな風に強く言い切ったのかなあ、と。

 

裏方さん、仕事人でかっこよかったです。

 

探せ探せ探せ探せ、Angel!〜が、耳に残って離れません。

〜Angel!のときの福ちゃんの手の動きが大好物でした。

 

 

第2話 ペーパームーン

おじさん…………

 

おじさん……!!!!!

 

最初に見た時から、おじさんに恋に落ちてしまいました。

ダメ人間の典型。なのに溢れ出る気品と大人の余裕。何故だ。何故なんだ。一晩で百万を使い果たし、あんなに余裕の無い借金まみれのギャンブラーを演じているのに、あの気品と余裕はどこから出てくるのよ。

 

最初のカジノのシーン。

ごろんごろんと転げまわるおじさん。すんっと立ち上がり、グラスを手にするおじさん。くるりと華麗な身のこなしで一段高いところに腰掛けてグラスを傾けるおじさん。謎の少女の乱入を傍観するおじさん。少女に壁にされて、おっとっと、ってなるおじさん。……え!!!全部好きじゃん!!!!!!!

好みすぎてびっくりした。ちょっとお茶目で、だめだめで、だけどどこか余裕のある年上の男性に恋に落ちない女子っているの???

 

あとこのおじさん、ずるい。

ほっぺ叩かれてもあはは、って笑ってたり、暗転した後で前髪かき上げてたり、ピアノ弾きながらすんっっごい優しい顔で少女と目を合わせてたり……

いちいちかっこよくて、いちいち恋してました。好き。

 

おじさんも、すごく優しい人ですよね。

勝手に山売ったり、借金まみれだったり、少女の鞄盗もうとしたりするけどさ、(羅列してて最低だなとは思った)でも、根底にあるのは妹への優しさ。

「人生って、変えられるの?」

「……見りゃわかんだろ」

ここのやり取りに、ぐっと胸が苦しくなりました。

人生って、変えられるのかな。その問いが、もし私に向けられたものだとしたら、私はなんて答えるかな。観劇中、そんなことを考えていました。

 

ペーパームーン』はもう…良すぎて、良かった…(語彙力よ)

ピアノのメロディが、優雅で、切なくて、優しくて、すごくすごく素敵だった。

少女との連弾も、そこだけ優しい、ゆったりとした時間が流れていて…兄妹にも、恋人にも見えて、不思議な関係性だなって思った。おじさんの少女を見つめる目が本当に優しかったし、少女のおじさんを見つめる目は、小さい時に、1年に数回会えるか会えないかの、親戚のお兄さんに憧れるみたいな、そんな目をしてた。気がする。

あの時間は、とっても甘くて、優しかった。月に並んで腰掛けて、肩をぶつけ合う二人は、なんだかとてもファンタジーだなと思いました。名古屋ではあのシーンが無かったのが本当に残念だったよ……この間、とてもきれいな三日月を見て、あのシーンを思い出してちょっと苦しくなりました。おじさんに恋しすぎだろ、自分。

 

「ろくな大人になんねぇぞ~」って、頭ぐしゃぐしゃされたいです。

 

 

第3話 お熱いのがお好き

マツザキさんの中国語すっごい。

以上。

 

……と、いうのは冗談で。いや、冗談でもないんだけど。

 

中国語で、あんだけ演技できるのすんっごいなって思いました。

私は中国語まったく分からないので、あのザキさんの中国語がどの程度のレベルで喋れているのか分からないのだけど…

音として聞いていて、全く違和感が無くて、普通に中国人じゃんって思いました。さすが中国役です。(出典:大千穐楽カーテンコール)

 

ザキさんが舞台上で何かアクションを起こす度に、客席のリアクションがすごくて、さすがふぉ~ゆ~の宝…天然記念物…って思いました。大千穐楽、衣装替えしたザキさんが舞台上を走り抜けるたびに、後ろの方でおじさまが大声で笑っていらっしゃったのが印象に残っています…誰目当てで観劇されていた方だったのかしら…ザキさんめちゃめちゃ爪痕残すやんって思いました。主演舞台だけど。

 

そして、この中国人マフィアもまた、とてつもなく優しい人ですよね。

家族が大切で、本当はこんな裏の仕事じゃなくて、人を楽しませる、喜ばせる仕事がしたいと思っている。そんな夢を持ちながらも、でもきっとどこかで挫折してきていて、今更そんな仕事は自分にはできないと思っていて。諦めている。

そんなマフィアを救うのは、支配人なんですよね。

「大丈夫、あなたならできる」

「完璧な人間なんていないの」

繰り返し投げかけられる励ましの言葉に、こちらが勇気づけられました。

 

支配人も支配人で、いろいろな挫折とか、諦めとかを経て支配人という立ち位置についているんだろうなと思ったら、一連の言葉の説得力がすごかった。

第1話で、ダンサーが「あんなしっかりしたお姉さんが…」とか何とか言うてましたが、お前、上っ面しか見とらんな!?!?ってちょっと憤ったくらいには支配人大好きになってましたよ。そりゃ裏方さんだって「分かったようなこと言うな…!」って怒りますよ。姉ちゃんにだっていろいろあったんだよ。(わかったような口をきく)

 

そんな支配人に勇気づけられて、「ヤルシカナイネ!」なマフィアさん。

支配人とシンメで踊っている時のキラキラの笑顔が素敵でした…

 

 

第4話 スティング

へっぽこマジシャン辰巳雄大かわいすぎんか?????

普通にマジックがすごかった。めちゃめちゃ練習したんだろうなあとか思ったら、冒頭のへっぽこマジックでもなんだか感動してしまったよ。

まず、上手にできるようにならないと、あんな風に下手なお芝居はできないと思うんですよね。BACK BEATの時のギターといい、今回のマジックといい…辰巳さんって、本当に芝居馬鹿で、努力の人なんだなって思いました。芝居のためならどんな技術だって習得してしまいそう。

 

そしてこの見習いくん、めちゃめちゃ天然なんだろうけど、根っこのところはちゃんと深いところまで考えられる人で、今自分がどういう状況に立っているのか、結構冷静にわかっている人だと思うんですよね。

自分がマジシャンには向いていないことも、もうこの先の未来はあまり明るくないということも、分かってしまっている。

「俺、もう32歳なんだよ…」 

そう言って甲板で泣き崩れながら海に身を投げようとするシーン。面白い感じで描かれてはいるけど、辰巳さんが本心で、心の奥底で思っていることだったら苦しいなって思っていました。やっぱり、4人がふぉ~ゆ~自身と重なってしまって、苦しかった。

 

そして、エンジェル。エンジェルもまた、自分の現状を冷静に分かっている人だなっと思いました。

エンジェルと見習いくんは似た者同士で、そんな二人が可愛く歌い踊ったあの曲が、未だに頭から離れてくれません。

さいころからの夢。その夢を追いかけ続けて今があるけど、現実はこんなにもビター…結局、夢は中途半端で、叶ったとは言えなくて、だから諦めようとしている。

ショービジネスの世界で生きて行こうと思ったら、努力はもちろん、やっぱり少しは才能も必要だと思うのですよね。才能が全てとは言わないけれど、やっぱり才能ある人には、並大抵の努力じゃ追いつけないと思うし。運、なんてものも関係してくるかもしれない。

あのステージの上で生き残っていくのは、本当に厳しいことなんだろうな、なんて、素人考えですが。なんかいろんな人の顔が浮かんでは消えていきました。そんな第4話。

 

それから何といっても、きっと誰もが胸打たれたあのセリフ。

「もったいないことしようよ~!」

このまま夢を追いかけ続けるのは、もったいないかも、と言ったエンジェルに、見習いくんが明るく言った、あのセリフ。

私ももちろん、胸打たれました。

あんな風に言われたら、少しだけ夢見たことのある、華やかなステージ上を私も目指してみたくなってしまいました。私も、もったいないことしてみたい。

あのセリフで急に、あの二人がうらやましくなってしまいました。

 

あ、そうだ。見習いくんと支配人のシーン。なんだか姉弟みたいでかわいかったです。見習いくんが裏方さんを好きになったきっかけ知りたい。支配人はそれを快く受け入れすぎてて笑う。めちゃ理解あるじゃん。ってか全く気にしてないのがすごくいい。なんだろう、受け入れる受け入れない、じゃなくて、当たり前のこととしてさらっと描かれているのがすごくいいなっと思いましたよ。お姉さんにバレて焦る見習いくん超かわいいじゃん。

 

 

第5話 俺たちに明日はない

さあ、キタキタキタ!!

ふぉ~ゆ~お得意、ドタバタコメディなシーンじゃないですか!!!ツッコミが追い付かないよ!!笑いすぎて過呼吸!!!

 

今まで繰り広げられてきたお話と、いろいろな伏線がするすると繋がって、気持ちいいくらいに結びついていく。めちゃめちゃ考えられたストーリーだなあと思いました。それが、絡み合ってこんがらがって、一つにまとまって、うまく次に繋がっていくのですよね。すごくいい。全てを知ってるのは私たち観客だけだから、「ああ、違う、そうじゃない…!」「その人にはこういう理由が…!!」と、かゆい所に届きそうで届かない、もどかしいこの感じさえ心地よかった。面白い…!

 

でもやっぱり、一番笑ってしまったのは、すっかり支配人になついた犬のようなザキさん←

あと、ここにきておじさん急にキャラ変わるよね。うるさくなるよね。そういうところも好きですよ。(単純)

 

そしてこのセリフでも、誰もが震えたんじゃないかしら。

「出たくないなら出なくていい!!!」

「ここにはね、ステージに立ちたくても立てない人がたくさんいるの!」

支配人の、場を支配するピリッとした声に、一瞬で会場が息をのんだのが分かった。

さっきまで、あんなにドタバタで笑ってたのに、一瞬で場がピリッとして、さすが、さーやだな…と思いました。めちゃめちゃかっこよかったし、本当にその通りだと思った。嫌々ステージに立つなんて、観客にも、一緒にステージに立つ仲間たちにも、なによりステージに立つことのできない仲間にも、失礼だもの。

そしてあそこで、てきぱきと出演者たちに支持を出す支配人が、仕事のデキる女で超絶かっこよかったです。瞬発力と、決断力。上に立つ人間に、必要不可欠だよなあ、なんてぼんやり思っていました。

弟が振り付け全部覚えていること、知っている姉はなんて愛に溢れているんだろうって思いました。あそこでぽかんとしながらも、「あ、う、うん…」と首を縦に振るしかない裏方さんが、姉には敵わない、って感じで可愛かった。

 

楽屋にふぉ~ゆ~4人だけになり、円陣組むところは、なんか、バラバラな時間を生きていた4人が運命に導かれて集結した感じで、テンション上がりました。

裏方さんと手を繋ぐことができて、ぽわんとしている見習いくんが可愛かったのは、言うまでもありません…

 

 

第6話 ショウほど素敵な商売はない

ついに幕が上がります。

Show Must Go On。何があっても、ショウは続けなければならない。

この言葉が他用されていたのは、もちろん初めからそういう内容だったのでしょうが、この舞台の開演初日を待たずして旅立った、あのお方の影響も少なからずあるのかな、なんて、勘ぐってしまいました。ずっとずっと、彼らが小さいころから受け継いできた、そしてこれから、彼らの下の世代に受け継いでいくであろう精神。

その日限り、たった1度のショウを全うする彼らからは、目が離せませんでした。

あのショウを見ていたら、ああ、これはビジネスなんだな、彼らはこの素晴らしい技術や、楽しい時間をお金に換えて生活しているんだな、と、まさにShow businessを感じたのでした。

 

個人的に、ハッとしたのは、ステージの端でショウを見ていた見習いくんが、やってきた裏方さんに肩を組まれてピシッと固まっていたところ。

まぁ普通にかわいーーー!!!ってなったんですけど、それと同時に、改めて、今彼らは役を生きてるんだなあ、なんてことを感じてしまいました。なんというか…そういう、細かいところ、メインじゃないところでストーリーが繋がっているのを見られるのが、舞台ならではで、面白いですね。ドラマや映画じゃ、わざわざ描かれないかもしれないシーン。そんな小さな発見が、とても楽しい。

 

さてさて、ここでもおじさんが楽しい。

めっちゃ出番あるじゃん。ていうか勝手に出てるじゃん。身のこなしが軽やかすぎて笑った。ロンバクはずるいよ、おじさん。

裸サスペンダー衣装のダンスも踊ってると気付いたのは、まさかの名古屋昼公演の、そのシーンが終わってからでした。大千穐楽でやっと見れたんだよ…おじさんどこにでもいるじゃん…マルチかよ…

 

 

こうして、裏方さんにトキメキ、おじさんに恋をしたSHOW BOY。

私の中でも、いろいろな思いと、発見があって、ものすごく楽しかったです。これ、モチーフになったそれぞれのお話を知っていると、もっと楽しめたのかしら?往年のミュージカル、見てみたくなりました。

 

それから、最後に。

やっぱり、ステージの上で歌い、踊るふぉ~ゆ~は、ハチャメチャにかっこよかったです。

テレビでは散々、ジャニーズっぽくないだとか、テレビにあんまり出てないだとか言われてますけども。4人の輝きは、カメラの中じゃなくて、板の上でこそ、その時にしか生まれない生のショウの中でこそ、発揮されるんじゃないかなあ、と思いました。

見る、というよりは、1度、体験してほしいなって思います。

ふぉ~ゆ~は、体験型です。←

 

 

福ちゃんが再演するって言ってたので、詳しい情報が出るまで、気長に待とうと思います。

 

また、おじさんに会える日を夢見て。